「ぐっすり眠りたいのに、なかなか寝つけなくて困っている」、「やることが山積みで睡眠時間が取れない…」睡眠に関してこんな悩みを抱えていませんか?
仕事や趣味、育児など何かと忙しい日々を送っている現代人にとって、「良質な睡眠」を手に入れるのは最重要課題と言えるでしょう。
実は、寝る前のノンアルコールビールでそんな悩みが解決できるんです。近年の研究で、ノンアルコールビールが睡眠の質を高めることがわかってきました。
「手軽に睡眠の質を高めて毎日健康で過ごしたい」そうお考えの方は、ぜひ就寝前のノンアルコールビールを試してみてくださいね。
ノンアルコールビールは睡眠の質を向上させる
ノンアルコールビールには寝つきをよくし、睡眠の質を高める効果があります。
なぜならノンアルコールビールには、
- 不安感の軽減
- 心を落ち着ける鎮静効果
- 抗ストレス作用
こういった働きを持つ成分が含まれているからです。
「朝目覚めたときになかなかスッキリしない」、「寝る前にアルコールを飲むと夜中に目が覚めてしまう」といった悩みをお持ちの方にこそ、ノンアルコールビールはおすすめですよ。
ノンアルコールビールが睡眠をサポートする3つの理由
ここではノンアルコールビールがなぜ睡眠の質を高めるのか、その理由を解説します。
具体的には以下の3つです。
- GABAが副交感神経を優位にするから
- ホップには鎮静効果があるから
- 家族とのリラックスタイムを楽しめるから
それぞれ見ていきましょう。
GABAが副交感神経を優位にするから
麦芽に含まれているGABAには、交感神経の働きを抑えて副交感神経を優位にする働きがあります。
そのため、摂取しないときよりも寝つきがよくなり、朝もスッキリ目覚められるのです。
GABAストレス研究センターの研究結果で、昼間に摂取したGABAが、夜の睡眠に次のような影響をもたらすことがわかりました。
- いつもより7.5分早く眠りにつけた
- いつもより深く、ぐっすり眠れた
- いつもより熟睡度が高まった
- いつもよりすっきり目覚められた
同研究で行われたアンケートでも、GABAの摂取で「いつもより睡眠の満足感が得られた」と回答した人は多く、摂取していない人に比べて5倍以上の差があったということです。
ホップには鎮静効果があるから
鎮静効果や催眠効果を持つホップは、昔から民間薬として利用されてきました。
世界屈指のビール大国であるドイツでは、寝つけない日に飲む定番の飲み物として、ホップの入ったハーブティーが親しまれているほどです。
心が穏やかになり、体もリラックスできたなら、睡眠の質は自然と高まるでしょう。
家族とのリラックスタイムを楽しめるから
そもそもノンアルコールビールにはホップやGABAなどのリラックス成分が入っていますが、雰囲気がもたらすリラックス効果も忘れてはいけません。
1日の終わりに家族と楽しく談笑する時間を過ごすと、ぐっすり熟睡できた経験はありませんか?
ビールとは不思議な飲み物で、アルコールが入っていようがなかろうが会話を弾ませ、コミュニケーションを円滑にする力を持っています。
さらに家族や恋人、友人とのつながりが確認できると「オキシトシン」という神経伝達物質が分泌され、幸せな気持ちで心を満たしてくれるのです。このオキシトシンは幸せホルモンとも呼ばれ、安眠をもたらす効果があります。
ノンアルコールビールとともに大切な人と素敵なリラックスタイムを過ごし、睡眠の質を高めてみてはいかがでしょうか。
【実証】ノンアルコールビールの快眠効果
ノンアルコールビールの快眠効果を実証した、興味深い実験を紹介します。
スペインのエストレマドゥーラ大学のチームが、アメリカの学術誌「PLOS ONE」(2012年7月18日)に発表した研究です。
- 被験者:女性看護師17人
- 実験期間:2週間
- 夕食時にホップ入りのノンアルコールビール330mlを摂取
- 手首に付けたセンサーで眠りにつくまでの時間を計測する
- 仕事ストレスに関する質問票に回答し、アンケートを行う
上記の内容で実験を行ったところ、以下のような結果が得られました。
- 被験者の入眠時間が平均で12分早くなった
- 寝ている間の体の動きが減少した
- 実験前に比べて不安感(ストレス)が減少した
この結果から得られた結論は、「ノンアルコールビールの摂取で睡眠の質は明らかに向上した」というものです。
このように大学の研究機関からも、ノンアルコールビールの快眠効果はお墨付きをもらっています。
寝つきが悪かったり、眠りが浅かったりという人はぜひノンアルコールビールを試してみてくださいね。
アルコール入り飲料は良質な睡眠をジャマする
「気持ちよく寝たいからビールを飲む」、「酒がないと寝つけない…」こういった話は大きな間違いです。
たしかにアルコールには眠気を引き起こす効果がありますが、寝ている間もアルコールの分解に内蔵は働き続けているため、結局は浅い眠りしか得られないのです。
また、アルコールは分解される過程でアセトアルデヒドという有害物質に変わり、交感神経を刺激して体温を上げるので眠りの妨げになります。
他にも、
- アルコールの利尿効果でトイレに行きたくなる
- 脱水状態になりノドが渇く
- ノドの筋肉が緩み、いびきをかきやすくなる
といった作用があるため、アルコール入り飲料は良質な睡眠のジャマになってしまうのです。
その点ノンアルコールビールであれば、アルコールの影響を受けずに安眠を手に入れられます。
ビールを飲んでいる気分にもなれるので、リラックスやストレス発散効果も期待できますよ。
寝る前の飲み物をノンアルコールビールに変えて、健康な生活を送ってみませんか?
就寝前のノンアルコールビールはこんな人におすすめ
以下4つのどれかに当てはまる方は、寝る前のノンアルコールビールを特におすすめします。
- 体を若々しく保ちたい人
- ダイエットしたい人
- 女性ホルモンのバランスを整えたい人
- 最近寝つきが悪い人
1つずつ解説していきます。
体を若々しく保ちたい人
ビールの主原料であるホップには、抗酸化作用を持つポリフェノールが多く含まれています。
このポリフェノールには活性酸素などの有害物質を無害にする働きがあるため、アンチエイジングに役立つとされます。
また、タンパク質や脂質の代謝を助けるビタミンB群の存在も見逃せません。髪や皮膚の健康をキープするためには、ビタミンB群は必須の栄養素だからです。
体を若々しく健康に保ちたい人は、ぜひノンアルコールビールを生活に取り入れてみてくださいね。
ダイエットしたい人
麦芽に由来するGABAは、ダイエットに役立つ成分として知られています。
ダイエットしたい人にとって、GABAの持つ以下の効用は特に注目すべきでしょう。
- コレステロールや中性脂肪の増加を抑える
- 食べ過ぎを予防する
- 脂肪の燃焼効果を高める
ただし、ノンアルコールビールからGABAを摂取するだけで痩せるわけではないので、注意してくださいね。
ダイエットには日々の食生活や運動習慣が大切だと心得ましょう。
ノンアルコールビールのダイエット効果について詳しくは関連記事をご覧ください。
女性ホルモンのバランスを整えたい人
ビールの原料の1つであるホップには「フィストロゲン」という成分が含まれており、女性ホルモンと似た働きをすることがわかっています。
年齢とともに減っていく女性ホルモンが原因で、冷え症や気分のイライラ、肌の老化などに悩む方は少なくありません。
そんな女性特有の症状を和らげるのに、フィストロゲンは一役買ってくれるでしょう。
更年期障害やPMS(月経前症候群)など、ホルモンバランスの乱れを感じている人は、就寝前のノンアルコールビールを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
最近寝つきが悪い人
これまでも解説してきたように、ノンアルコールビールには鎮静効果があり、心を落ち着けて安眠をもたらしてくれます。
ホップやGABAの成分はスムーズな入眠をサポートするため、「最近ベッドに入ってもなかなか寝られない…」という人こそノンアルコールビールを試してみましょう。
入眠時の悩みの他に、
- 深夜に何度も目覚める
- 朝早く起きすぎてしまう
- たくさん寝ているはずなのに疲れが取れない
といった睡眠トラブルでお困りの方にも、ノンアルコールビールはおすすめですよ。
睡眠の質を高めるノンアルコールビールの選び方
ここでは、ノンアルコールビールを飲んで睡眠の質を高めるための、より効果的な方法を解説します。
以下の3つがポイントです。
- 麦芽とホップが使われているものを選ぶ
- アルコールがまったく含まれていないものを選ぶ
- 自分好みの香りと味を持つ商品を選ぶ
それぞれの理由を詳しく解説しますね。
麦芽とホップが使われているものを選ぶ
睡眠の質を向上させる成分は、ノンアルコールビールに含まれる麦芽とホップに由来します。
良質な睡眠を得るためにはもちろん、この2つの原材料がより多く含まれている商品を選びたいですよね。
しかし市販されているノンアルコールビールの中には、麦芽やホップの代わりに大豆ペプチドなどの代替品を使用したり、味をビールに近づけるために添加物を使ったりしているものもあります。
国内外で多くのノンアルコールビールが販売されていますが、睡眠のためにはできるだけ無添加で、麦芽とホップのみを使用したシンプルな商品を選びましょう。
アルコールがまったく含まれていないものを選ぶ
実は「ノンアルコールビール」と表記されている商品の中にも、微量のアルコールを含んでいるものがあります。
日本の酒税法上、ノンアルコール飲料とはアルコール度数が「1%未満」のものを指すからです。
「アルコール入り飲料は良質な睡眠をジャマする」の章でも説明したように、アルコールを飲むと睡眠が浅くなり、夜中に目が覚める原因になってしまいます。
もちろん、ノンアルコールビールで度数が0.00%の商品であれば問題ありません。良質な睡眠のためには微量のアルコールを含んでいる商品を避けるようにしましょう。
自分好みの香りと味を持つ商品を選ぶ
睡眠の質を上げるためには、お休み前のリラックスが欠かせません。
リラックスするために利用したいのが、ノンアルコールビールの「香り」と「味」です。
実は香りの情報は、自律神経やホルモン・免疫系に影響を与え、心身のバランスを整えることで知られています。
自分にとって安心できる・リラックスできる香りを見つけると、今度また同じ香りを嗅いだときに簡単にくつろげるようになります。
「味」に関しても同様で、好みの味の飲料を見つけると本能的に快く感じ、精神的にリラックスした気分になれます。
ノンアルコールビールを選ぶ際は、「香り」と「味」が自分好みかどうかを基準にしてみるとよいでしょう。
事実、ノンアルコールビールが自律神経に良い作用をもたらすことが実験の結果分かっています。詳しくは「ノンアルコールビールで自律神経が整う理由」のページをご覧ください。
ノンアルコールビールと睡眠に関するQ&A
ここからは、ノンアルコールビールと睡眠に関するよくある疑問にお答えします。
どれか1つは疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
- Q.ノンアルコールビールは寝る何時間前に飲むとよい?
- Q.ノンアルコールビールに利尿作用はある?
- Q.ノンアルコールビールと睡眠薬は一緒に飲んで大丈夫?
- Q.ノンアルコールビールは無添加なの?
- Q.ノンアルコールビールはカフェイン入り?
寝る前のノンアルコールビールで睡眠の質を高めたいと考えている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
Q.ノンアルコールビールは寝る何時間前に飲むとよい?
ノンアルコールビールには、「寝る◯時間前に飲むとよい」といった明確な決まりはありません。
ただし冷たい飲料であるため、寝る前に体を冷やしすぎないよう気をつけましょう。
就寝直前よりも、1~2時間程度前に飲んでおくのがよいかもしれません。
Q.ノンアルコールビールに利尿作用はある?
ノンアルコールビールには、ビールほどではありませんが利尿作用があります。
ホップに含まれるクェルシトリンという成分や、カリウムが排尿を促すと考えられているからです。
夜中にトイレに行きたくなって起きてしまうと安眠の妨げになるため、寝る前に大量に飲むのは避けましょう。
詳しくは「ノンアルコールビールの利尿効果」のページを合わせて参考にしてください。
Q.ノンアルコールビールと睡眠薬は一緒に飲んで大丈夫?
一般的に薬は水と飲むことを前提に作られているので、水以外で服用すると期待される効果が得られなくなってしまうことも考えられます。
そのため、たとえアルコールが入っていないノンアルコールビールでも、睡眠薬と一緒に飲むことは勧められません。
Q.ノンアルコールビールは無添加なの?
ノンアルコールビールには、添加物が含まれているものと無添加のものがあります。
どちらのタイプか確認したければ、商品の原材料欄を見てみましょう。
「ビールらしい味」を実現するための香料・酸味料・甘味料などが使用されていれば、その商品は無添加ではありません。
原料が麦芽とホップのみといった完全無添加のノンアルコールビールもあるので、添加物が気になる方はそちらを選んでみてくださいね。
Q.ノンアルコールビールはカフェイン入り?
通常、ノンアルコールビールにカフェインは入っていません。
ただし商品のカフェイン含有量の表示は義務付けられておらず、事業者が任意で行っているのが現状です。
どうしても心配な場合は企業のホームページで商品の内容物を確認したり、直接問い合わせてみたりするとよいでしょう。
まとめ
今回は心と体を落ち着かせ、睡眠の質を高めてくれるノンアルコールビールの働きについて、Q&Aを交えて解説しました。
寝つきの悪さをアルコール入り飲料で解決しようとすると、かえって逆効果になってしまいがちです。ノンアルコールビールであれば、アルコールの影響を受けず、ビールの嬉しい栄養素だけを体に取り入れられます。
ビールに含まれるホップや麦芽の効果は、睡眠の質を向上させるだけではありません。
体を若々しく保ったりダイエットをサポートしたり、ホルモンバランスを整えたりと、健康をトータル的にサポートしてくれます。
幸せな毎日を送るためにも、寝る前のノンアルコールビールをぜひ試してみてくださいね。
コメント