尿酸値が高く、プリン体を控えたい皆さんは「ノンアルコールビールを飲んでも大丈夫なのか」不安ではないでしょうか。痛風になるとしばらく晩酌が楽しめなくなってしまうため、飲むべきか慎重に判断したいですよね。
結論、ノンアルコールビールのプリン体含有量がゼロの製品もあります。
この記事では、ノンアルコールビールのプリン体含有量はもちろん、1日の摂取目安や食事とのバランスについて詳しく解説します。
また、プリン体の少ないノンアルコールビールを6つピックアップしました。この記事を読めば、お気に入りの1本が見つけられるほか、健康面まで気を配れるはずです。
ノンアルコールビールにプリン体は入っている?
ノンアルコールビールのプリン体の含有量は、製品によって異なります。プリン体が0mgのノンアルコールビールから、0〜3.5mg/100ml程度含まれている製品まであります。
「プリン体ゼロだと思っていた製品が、実は微量に含まれていた」と後悔しないためにも、チェックしながら読み進めてみてください。
ここでは、ノンアルコールビールのプリン体について以下の通り解説します。
- プリン体ゼロの製品
- プリン体が含まれる製品
- プリン体の1日の摂取目安は400mg
それぞれ見ていきましょう。
プリン体ゼロの製品
プリン体がまったく含まれていないノンアルコールビールはあります。
ラベルに「プリン体ゼロ」や栄養成分表に「0mg/100ml」と表示されている製品はプリン体を気にする必要はありません。
たとえば、アサヒドライゼロフリーやサントリーオールフリーなどはプリン体ゼロの製品です。
尿酸値の改善や痛風予防を考えている方は、プリン体ゼロと表示されているノンアルコールビールを選ぶと良いでしょう。
プリン体が含まれる製品
プリン体ゼロと表示されていても、0〜3.5mg/100ml程度プリン体が含まれている場合があります。具体的には、100mlあたりプリン体0.5mg未満の製品を「プリン体ゼロ」と表示するケースがほとんどです。
Q.『オールフリー』のプリン体の量を教えてください。
参考:サントリー|お客様センター
A.『オールフリー』は、プリン体0です。
表示ルールは大手メーカーの基準であり、他のメーカーも同様の基準を採用していると考えられます。公的機関による明確な規定については確認できませんでした。
とはいえ、一般的なビールのプリン体は3.3〜6.9mg/100mlなので、0〜3.5mg/100mlのノンアルコールビールであれば、過度にプリン体の量を気にする必要はありません。
プリン体の1日の摂取目安は400mg
ノンアルコールビールに含まれるプリン体の量がわかったところで、1日の摂取目安を把握しておくことも重要です。
一般社団法人日本痛風・尿酸核酸学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第 3 版」によるとプリン体の1日の摂取目安は400mgとされています。
このことからも、プリン体が微量に含まれているノンアルコールビールであっても、食事とのバランスが取れていれば問題ないでしょう。
そもそも、アルコールそのものに尿酸値を上げる作用があるため、ノンアルコールビールにするだけで痛風予防になっているはずです。プリン体の1日の摂取目安400mgを把握しておけば、ノンアルコールビールの飲める量や製品選びの幅が広がるでしょう。
ノンアルコールビールと他アルコール類のプリン体含有量を比較
ノンアルコールビールと他アルコール類のプリン体含有量を下表にまとめてみました。
分類 | 種類 | プリン体含有量(mg/100mL) |
---|---|---|
蒸留酒 | 焼酎(25%) | 0.0 |
ウイスキー | 0.1 | |
ブランデー | 0.4 | |
醸造酒 | 日本酒 | 1.2 |
ワイン | 0.4 | |
ビール類 | 一般的なビール | 3.3〜6.9 |
発泡酒 | 2.8〜3.9 | |
ノンアルコールビール | 0〜3.5 |
蒸留酒のプリン体含有量が最も少なく、醸造酒・ビール類の順でプリン体含有量が増えていることが分かります。
このことからも、プリン体の摂取を控えたい場合は、蒸留酒やノンアルコールビールがおすすめできます。尿酸値や痛風を気にする方にノンアルコールビールはおすすめできます。
プリン体が少ないノンアルコールビールなら痛風になりにくい?
結論からお伝えすると、プリン体が少ないノンアルコールビールなら痛風になりにくいと言えます。例えば3.3mg/100mLのプリン体を含むノンアルコールビールを700mL(350ml2缶)飲んだ場合、プリン体の総量は23.1 mgです。
前述のとおり、プリン体の1日の摂取目安は400mgと全体の約5%となるため、大きな影響があるとは考えにくいでしょう。食事に含まれるプリン体の含有量を気にしつつ、添加物が少ないノンアルコールビールを飲むのが良いと言えます。
ここでは、痛風の詳細や尿酸値についてなど、以下の通り解説します。
- そもそも痛風とは?尿酸値との関係性は?
- 食事に含まれるプリン体を気にするべき
- 尿酸値を下げるノンアルコールビールを選ぶのも痛風対策になる
それぞれ見ていきましょう。
そもそも痛風とは?尿酸値との関係性は?
痛風とは、体内の尿酸値が高くなることで痛みがでる病気です。
痛風のメカニズムを以下にまとめました。
過度の飲酒、プリン体の多い食事などの生活習慣によって、痛みが引き起こされます。
痛風予防を考えている方は、プリン体の少ないノンアルコールビールや食事で1日の摂取量を調整するようにしましょう。
食事に含まれるプリン体を気にするべき
プリン体は普段の食事にも含まれています。
ビールなどのアルコール飲料を避けただけでは、尿酸値の改善や痛風予防にはなりません。
特にプリン体の含有量が多い食品を下表にまとめました。
プリン体の多い食品 | 100g中に300mg以上 | 100g中に200mg~300mg |
---|---|---|
鶏レバー | 〇 | – |
豚レバー | – | 〇 |
牛レバー | – | 〇 |
干し椎茸 | 〇 | – |
カツオ | – | 〇 |
マイワシ | – | 〇 |
サンマ干物 | – | 〇 |
イサキ白子 | 〇 | – |
あんこうの肝酒蒸し | 〇 | – |
このように、肉類や魚類はプリン体を多く含む食品なのがわかります。
プリン体を気にする方はおつまみにも気を使い、1日400mg以内に収めるようにしましょう。
尿酸値を下げるノンアルコールビールを選ぶのも痛風対策になる
ノンアルコールビールの中には、プリン体が0なだけでなく、尿酸値を下げる製品も発売されていました。
それが、サッポロの「うまみ搾り」です。うまみ搾りには尿酸値を下げる効果のあるアセリンが、50mg(350ml当たり)含まれていました。
2024年現在は終売していますが、ビールメーカー各社も健康面に配慮したノンアルビール開発を進めていることがわかります。
健康に気を使いながらノンアルビールを楽しみたい方は、成分を気にしてみてください。
プリン体ゼロのおすすめノンアルコールビール6選
プリン体が少ないおすすめのノンアルコールビールは以下の通りです。
おすすめ ノンアルコールビール | プリン体 (100ml当たり ) | エネルギー (kcal) | 糖質 (g) |
---|---|---|---|
龍馬1865 | 3.3mg | 12kcal | 非公開 |
サッポロうまみ絞り | 0mg | 25kcal | 5.6g |
アサヒドライゼロフリー | 0mg | 0kcal | 0g |
サントリーオールフリー | 0mg | 0kcal | 0g |
キリングリーンズフリー | 0~2.3mg | 7kcal | 非公開 |
オリオンクリアフリー | 0mg | 0kcal | 0g |
プリン体が少ないノンアルコールビールをピックアップしました。また、実際に飲んでいる方の口コミも掲載しています。
ぜひ参考にしながら読み進めていきましょう。
プリン体・添加物ゼロなら「日本ビール龍馬1865」
プリン体・添加物ゼロのノンアルコールビールを探している方に「龍馬1865」はおすすめです。
100mgあたり3.3mgのプリン体が含まれているものの、2024年4月まではプリン体ゼロの表記で販売されていました。プリン体表記が3.3mgに引き上げられたのは、龍馬1865販売当時(約10年前)よりもプリン体分析機器の精度が上がっており、微量のプリン体でも検出できるようになったためです。
また、ノンアルコールビールの多くは添加物を使用していますが、龍馬1865は使用していません。健康面を気にする方でも安心して飲めるノンアルコールビールです。
また、ドイツ麦芽を100%使用しており、無添加ながらクラフトビールのような味わいが楽しめます。実際「クラフトビール系が好きな人には特におすすめ」という口コミがみられました。
プリン体・添加物・味にもこだわるなら「龍馬1865」を飲んでみてはいかがでしょうか。
今夜、初めて飲んだノンアル「龍馬1865」美味しさもここまで来たか!
引用:X
ビオセボンで見かけた “龍馬1865” っていうノンアルコールビールがめちゃ美味かった。香りも味も缶のデザインも何もかも良かった。クラフトビール系が好きな人には特におすすめ。コンビニで売ってたら覇権とってると思う。
引用:X
尿酸値を下げるなら「サッポロうまみ搾り」
尿酸値を下げる効果のあるノンアルコールビールなら「うまみ搾り」がおすすめです。うまみ絞りにはアンセリンが含まれており、尿酸値を下げる効果が期待できます。
スッキリ感があり「味が好き」と評価されていました。中には「なんとなくヱビスな感じ」という口コミもあり、サッポロビールならではのテイストが楽しめるでしょう。
なお、現在は製造・販売を終了※していますが、再販を期待する口コミもあるので、機会があれば飲んでみてはいかがでしょうか。
今の所 うまみ絞りが割と好きです味が尖ってなくてなんにでも合う感じが好き
引用:X
SAPPOROうまみ搾りこれうまい!なんとなくヱビスな感じ
引用:X
人工甘味料0なら「アサヒドライゼロフリー」
「アサヒドライゼロフリー」は、カロリー・糖質・プリン体ゼロのノンアルコールビールです。
特に人工甘味料がゼロなので、カロリーや食欲増加を抑えたい方に向いています。
味はアサヒスーパードライのようなテイストが楽しめるという口コミがみられました。
プリン体やカロリーゼロを求めているかつ、スーパードライのようなテイストを好む方はぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。
ヴェリタスと飲み比べでアサヒのドライゼロフリー、一口目スーパードライっぽくすっきりした苦味なのが日本の瓶ビールっぽくて良い
引用:X
ドライゼロフリー🍺何もかもゼロらしいけど普通にうまい!ドライゼロより味ないけど炭酸強いから炭酸飲料としてゴクゴク飲める!ドライゼロ最強!うまい!
引用:X
すっきりとした後味なら「サントリーオールフリー」
「サントリーオールフリー」もカロリー・糖質・プリン体ゼロのノンアルコールビールです。
原材料へのこだわりが特徴で、世界のノンアルコールビール部門で数々の賞を受賞しています。
口コミでは「オールフリーがうまいと改めて思った」「ノンアルの中では抜群においしい」と味に満足する方が多く確認できました。
プリン体ゼロでスッキリとした後味を楽しみたい方に「サントリーオールフリー」はおすすめです。
まじでさぁーーー。ノンアルここ最近で4、5種類飲んだけどサー。まじでサントリーさんのオールフリーがダントツでうまいし!本物感ある😢何でセブンにおかんのやろ。。ないからスーパーまで駅から歩いて運動になるけども👍オールフリールルーシュ🍺✨🍺?
引用:X
年末年始から徐々にお酒の量を減らしてるけどオールフリーがうまいと改めて思った。オールフリーか炭酸水でやっていけそうな気がする。
引用:X
香りとさわやかな味わいなら「キリングリーンズフリー」
香りとさわやかな味わいを楽しみたいなら「キリングリーンズフリー」がおすすめです。
口コミでは「クラフトビールみたい」「クセがなく飲みやすい」と評判でした。
また、プリン体の含有量は0〜2.3mg/100mlと少ないほか、甘味料不使用なので、健康意識のある方にも向いています。
満足感ある味を求める方は「キリングリーンズフリー」を飲んでみてはいかがでしょうか。
クラフトビールみたいなノンアルビール✨うまし!
引用:X
今ではノンアルコールビールを色々試すのにハマっているが今のところ一番美味しいのは麒麟グリーンフリーだろうか。とにかくクセがなく飲みやすい。
引用:X
クリアな味わいと香りを楽しむなら「オリオンクリアフリー」
クリアな味わいと香りを楽しむなら「オリオンクリアフリー」がおすすめです。前述で紹介した、アサヒやサントリーと同じく糖質・カロリー・プリン体ゼロのノンアルコールビールです。
味に定評があり「あっという間に飲み干した」「箱買いしたい」などの口コミがみられました。
ノンアルコールビールの箱買いを考えている方は、1本試しに飲んでみてはいかがでしょうか。
オリオンクリアフリー焼鳥との相性◎ノンアルってこともあるけどあっという間に飲み干した
引用:X
オリオンビールのオリオンクリアフリーめっちゃ美味しい、箱買いしたいレベル。アルコールフリーだけどカロリーゼロは魅力的過ぎる‼️
引用:X
ノンアルコールビールに関するよくある質問
最後に、ノンアルコールビールに関するよくある質問を見ていきましょう。
- ノンアルコールビールは肝臓に悪い?
- 添加物の影響はどうなの?
- 痛風の人はノンアルコールビールを飲んでも大丈夫?
- ノンアルコールビールは太りやすい?
ノンアルコールビールは肝臓に悪い?
ノンアルコールビールにはアルコールが含まれていないため、通常のビールと比べて肝臓への負担は少なくなります。
ノンアルコールビールの肝臓への影響については関連記事を合わせてご覧ください。
添加物の影響はどうなの?
ノンアルコールビールの中には添加物が含まれているため、健康面を気にするなら毎日摂取するのは健康上好ましくないでしょう。
添加物が気になる方は「龍馬1865」のような無添加のノンアルコールビールがおすすめです。
痛風の人はノンアルコールビールを飲んでも大丈夫?
痛風の人でもノンアルコールビールを適量摂取することは可能ですが、プリン体含有量の少ない製品を選び、摂取量に注意する必要があります。
ノンアルコールビールは太りやすい?
ノンアルコールビールは通常のビールよりは太りにくいですが、飲む量や製品選びを気にする必要があるでしょう。
糖質や人工甘味料が少ない製品を選ぶことが大切です。
まとめ
この記事では、ノンアルコールビールに含まれるプリン体の含有量や1日の摂取目安について解説しました。
ノンアルコールビールに含まれるプリン体の含有量は0〜3.5mg/100ml程度の製品がほとんどです。
1日の摂取目安は400mgなので、尿酸値上昇や痛風予防を考える方におすすめできます。
健康面をより考えたい方は、プリン体が少なく添加物がゼロの「龍馬」のようなノンアルコールビールを選びましょう。
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