実は、ビールには美容にも健康にも嬉しい効果がたくさんあります。
ビールの効能や栄養素について正しい知識を持ち、飲み方の注意点さえ守れば、「ビールで体の調子がよくなった」と言うのも夢ではありません。
そこで、この記事ではビールが身体に与える良い影響についてまとめています。
体調に気を遣っている方だけでなく、「結局どんなビールを選べばよいかわからない」といった方にもおすすめの内容になっています。
「ビールを飲んで健康になる」といった夢のような話が実現できますよ!
ビールの効能がすごい!4つの健康効果
ここでは、健康効果をもたらすビールの効能について解説します。
注目していただきたいのは以下の4点です。
- 抗酸化作用がある
- 腸内環境が改善される
- 美肌作りをサポートする
- 善玉コレステロールの働きを活性化する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
抗酸化作用がある
赤ワインに負けず劣らず、ビールにも抗酸化作用を持つポリフェノールが多く含まれます。
このポリフェノールは体を若々しく保ち、アンチエイジングに役立つとされています。
キリンホールディングスと東北大学の共同研究によると、ラットにビールと赤ワインを投与した結果、それぞれのラットで抗酸化力の活性が認められたそうです。
しかも赤ワインでは1回きりだったのに対し、ビールでは2回も抗酸化活性の上昇が起こりました。
この点から、「体内での吸収性」に関してはビールの抗酸化成分の方が優れているといえます。
腸内環境が改善される
米国化学会(ACS)の研究によると、1日1杯程度ビールを飲んでいる男性は腸内細菌が多様であり、良好な腸内環境を持ち合わせているそうです。
腸内環境の整っている人は免疫力が高く、心臓病や2型糖尿病などにかかるリスクが低い傾向にあります。
腸内にはもともと100種類以上の細菌が生息していて、ホップの化合物とビール酵母の発酵作用が、これらの細菌によい影響をもたらすのだと考えられています。
なお、腸内環境を整えたいときのビールはノンアルコールビールでも構わないそうです。
アルコールの摂り過ぎは逆に腸内環境を乱すことにも繋がるため、ノンアルコールビールを積極的に活用するとよいですね。
美肌作りをサポートする
麦芽に含まれるビタミンB群は代謝を促進するため、肌や髪の毛を美しく保ってくれます。
また、ビールの炭酸ガスが消化管に作用し、便秘が改善することもあるそうです。
美肌の大敵である便秘に働きかけてくれると聞くと、生活の中にビールを取り入れていきたくなりませんか?
善玉コレステロールの働きを活性化する
ビールの原材料であるホップには「キサントフモール」というポリフェノールが含まれており、これが善玉コレステロールの働きを活性化すると研究で明らかになりました。
善玉コレステロールは悪玉コレステロールを取り除いてくれるため、動脈硬化や脳卒中のリスクを下げる可能性があります。
今後さらなる研究が期待される分野だといえるでしょう。
ビールに含まれる嬉しい栄養素3選
ここでは、ビールに含まれている嬉しい栄養素を3つ紹介します。
- 新陳代謝を活発にするビタミンB群
- アルツハイマー病の進行を抑制するイソα酸
- 女性ホルモンと同様の働きをするフィストロゲン
それぞれ詳しく解説します。
新陳代謝を活発にするビタミンB群
ビールの主な原料である大麦には、ビタミンB群が豊富です。
ビタミンB群の中には、新陳代謝を活発にするビタミンB1をはじめとして、髪や爪の素になるビタミンB2、B6、ニコチン酸、パントテン酸、B12、葉酸など、およそ10種類もの栄養素が含まれています。
誰もが「美しく、健康な体が簡単に手に入ればいいのに…」と考えているはず。
仕事終わりの楽しいひとときにビールを飲んで、その願いを叶えてみませんか?
アルツハイマー病の進行を抑制するイソα酸
古くから薬用植物として利用されていたホップにアルツハイマー病の予防効果があることが、キリンホールディングスと東京大学、学習院大学の共同研究で明らかになりました。
その鍵となるのが、ホップに含まれる苦味成分の「イソα酸」です。
イソα酸にはアルツハイマー病の進行を抑えるだけでなく、健康な人の認知機能を高める効果もあります。
「ビールの栄養素が脳によい」と聞いて、意外に思った人は少なくないでしょう。
ますます高齢化が進む現代社会において、さらなる研究が期待されるところです。
女性ホルモンと同様の働きをするフィストロゲン
ビールの原料になるホップには、女性ホルモンの働きに似た「フィストロゲン」という成分が含まれています。
フィストロゲンは肩こりや冷え性を改善し、肌のターンオーバーを促進すると考えられており、近年注目されている栄養素です。
月経や妊娠・出産など、何かとホルモンバランスが乱れがちな女性にとって、ビールの嬉しい効能と言えますね。
「妊娠や授乳中でビールが飲めない!」という方は、ホップが多分に含まれるノンアルコールビールを生活に取り入れてみましょう。
ビールの効能を最大限に得る方法
この章では、ビールの効能を最大限に得る方法を紹介します。
- 発泡酒や第3のビールではなく「ビール」を選ぶ
- 無濾過タイプのビールを選ぶ
- 苦味成分の強いIPAタイプのビールを選ぶ
「ビールを飲んで健康になりたい」と考えている方は、今から解説するポイントをぜひおさえてみてくださいね。
発泡酒や第3のビールではなく「ビール」を選ぶ
味はよく似ていますが、発泡酒や第3のビールは原材料においてビールと大きく異なります。
ビールは麦芽比率が50%以上と厳格に定められているのに対し、発泡酒と第3のビールはどちらも麦芽の使用比率が低いのが特徴です。
また、商品によってはホップの使用量が少ない、あるいはまったくホップを使っていないものもあります。
美味しさだけを求めるなら何を選んでもよいのですが、ビールに健康効果を求めるのであれば、麦芽やホップの使用は不可欠なので注意しましょう。
そのため、購入時は商品に「ビール」と記載されているものを選んでくださいね。
無濾過タイプのビールを選ぶ
「無濾過ビール」とは、その名の通り通常の製造工程にある「濾過」を行わずに作られたビールで、酵母の味わいが残っているのが特徴です。
ビール酵母には、8種類の必須アミノ酸やビタミンB群が豊富に含まれています。
その栄養価の高さから、ドイツでは風邪を引いたときに栄養ドリンク代わりに飲むこともあるそうです。
健康意識の高い方にうってつけのビールといえるでしょう。
苦味成分の強いIPAタイプのビールを選ぶ
苦みの強いIPA(インディアン・ペール・エール)タイプのビールには、通常のビールより多くのホップや麦芽が使われています。
ビールの苦みは、抗酸化作用の高いポリフェノールが多く含まれている証拠。
また、麦芽の量が多いとビタミンや各種栄養素も豊富になります。
ビールの効能を得たい方は、IPAタイプのビールを積極的に飲んでみてくださいね。
体によいビールの飲み方
ここからは、体によいビールの飲み方を解説します。
具体的に心がけてほしいのは、以下3つの項目です。
- ビールとお水は同じ量を飲む
- おつまみのポイントをおさえる
- ゆっくりマイペースで味わう
それぞれ説明します。
ビールとお水は同じ量を飲む
悪酔いや脱水を防ぐためには、ビールを飲む合間に同じ量の水を飲むと効果的です。
短時間で大量のアルコールを飲むと、肝臓での代謝が追いつきません。
またアルコールには利尿作用があり、体内から水分が出ていきがちになります。
そこで水を飲めば水分が補給され体内のアルコール濃度が下がるため、体を守ることにつながるのです。
おつまみのポイントをおさえる
「ビールは太る」というイメージがありますが、実は太る原因のほとんどはビールではなくおつまみにあります。
ビールを飲み続けると血糖コントロールが上手くいかず満腹感を感じにくくなり、カロリー過多になってしまうのです。
そのため、唐揚げやフライドポテトなど揚げ物で塩分の多いものは少量にとどめ、ヘルシーなおつまみを中心に選びましょう。
中でも枝豆や豆腐、良質な魚介類は、アルコールをひたすら分解し続けている肝臓の働きを助けます。
「高タンパク・低カロリー」の食材をメインにすれば、太る心配なくビールを楽しめるはずですよ。
ゆっくりマイペースで味わう
「ついつい二日酔いや悪酔いになりがち…」という方は、ゆっくりマイペースでビールを飲むように心がけてみましょう。
アルコールの分解速度は人によって異なるため、他の人に合わせて飲んでいるといつの間にか飲み過ぎることにつながります。
自分の適量を知りつつ、ビールを楽しんでくださいね。
ビールを飲むときの注意点3つ
この章では、ビールを飲むときの注意点を3つ紹介します。
- ビールの適量は1日に500mlと心得る
- 生理中は飲む量をセーブして楽しむ
- ときどき休肝日を設ける
それぞれの理由を見ていきましょう。
ビールの適量は1日に500mlと心得る
厚生労働省によると、1日平均純アルコールで20g程度が「節度ある適度な飲酒」であるとされます。
これをアルコール度数5%のビールに換算すると、およそ500mlです。
代謝には個人差もあり一概には言えませんが、適量を超えた過度のアルコール摂取は体によくありません。
場合によってはさまざまな疾患を引き起こしかねないので、注意が必要です。
また、一般的に女性は男性に比べてアルコール代謝が遅いため、女性にとっての適量は男性の1/2~2/3程度と考えられています。
ビールがさまざまな健康効果をもたらすとはいえ、飲み過ぎはよくないと心得ておきましょう。
生理中は飲む量をセーブして楽しむ
女性の場合、生理中の飲酒には注意しましょう。
生理中はホルモンバランスが普段と異なるため、人によっては飲酒で以下のような症状が出ることもあります。
- 生理痛が増す
- 悪酔いしてしまう
- 体内の水分バランスが崩れやすくなる
日常的にビールを飲んでいる女性でも、生理の間は少し量をセーブするように心がけるとよいでしょう。
ときどき休肝日を設ける
ビールなどお酒が好きな人にも、週に1〜2日は休肝日を設けることをおすすめします。
なぜなら私たちは寝ている間も、お酒を飲んだあとの肝臓をひたすら酷使しているからです。
休肝日を設けることで肝臓を休め、良質な睡眠を確保できます。
また、「自分自身が本当にやりたいことに時間を使える」といったメリットもあります。
普段からビールに親しんでいる方は、ノンアルコールビールで休肝日を過ごしてみませんか。
「酔いたくないけどビールの味わいや気分を楽しみたい」という方にとって、美味しいノンアルコールビールを見つけたときの嬉しさは格別です。
自身の健康を守るため、ノンアルコールビールを積極的に活用してみてくださいね。
まとめ:ビールは美容にも健康にも嬉しい効能がたくさん
今回はビールが持つ優れた効能や栄養素についてお伝えしました。
栄養価の高いビールを選び、飲み方のポイントをおさえれば、美容にも健康にも嬉しい効果が期待できます。
ただし飲み過ぎると逆効果なので、適量を心がけましょう。
「飲み過ぎは嫌だけどもう少し楽しみたい」という方には、ビールと同じ栄養素を持つノンアルコールビールをおすすめします。
ビール同様にノンアルにも多種多様なテイストがあるため、お気に入りの1本を見つけるのも楽しいですよ。
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